2023年4月中旬から5月下旬までヨーロッパ旅行をしてきた。
経緯
今作っているOSSに関するトークプロポーザルをPyCon DE & PyData Berlin 2023に出して通ったので、4/17-19に開かれるこのイベントに出るためにベルリンに行くことがまず決まった。 また、今働いている会社のオフィスがパリにあり、せっかくベルリンに行くならパリにも寄りなよと言われたので、パリにも行くことにした。 それを踏まえ、エールフランスで往路はパリ経由ベルリン、復路はパリから帰るチケットを取った。ベルリンは日本から直行便がない。
海外のプログラミングカンファレンスに応募するのは旅行の口実になって良い。
その後、PyCon LTにもプロポーザルを出さないかと勧められた1。 LTはLightning Talkではなく、リトアニアの国名コード2。会期は5/18-193。 PyCon DEに出したプロポーザルを少し手直ししてこちらにも出した。出したらすぐに通過の返事があり、5月下旬にリトアニアに居ることがサクッと決まった。
当初のフライトは運よく変更可能なチケットだったので、復路便の日程を変更し、リトアニアに行ってからパリに戻って帰国するスケジュールに組み替えた。 2つのカンファレンスの間は1ヶ月程度で、一度日本に戻るかヨーロッパに居続けるか判断に迷うところだが、後者を選択した。航空券が高い(ヨーロッパ往復30万とか)ので、現地でホテルに泊まり続けても変わらない。
また、この旅程を家族に共有したところ、道中で合流してノルウェーとアイスランドに行くことになった。
旅程
必須の日程と滞在場所(PyCon DE、パリ、PyCon LT)だけは決まっていてホテルも先にとってあったが、それ以外の旅程や交通手段は旅行中に気分で決めた。 最終的な旅程は以下の通り。
- ベルリン(ドイツ)
- DB ICE(列車)
- ケルン(ドイツ)
- Thalys(列車)
- パリ(フランス)
- Norwegian(飛行機)
- オスロ(ノルウェー)
- Icelandair(飛行機)
- レイキャビク(アイスランド)
- Icelandair(飛行機)
- オスロ(ノルウェー)
- Finnair(飛行機)
- ヘルシンキ(フィンランド)
- Eckerö Line(フェリー)
- タリン(エストニア)
- Lux Express(バス)
- リガ(ラトビア)
- Ollex(バス)
- シャウレイ(リトアニア)
- ?(バス)
- ヴィリニュス(リトアニア)
- Wizz Air(飛行機)
- パリ(フランス)
ベルリン
- ベルリン市内で観光の拠点として便利な場所を調べ、PyCon DEの開催場所(bcc Berlin Congress Center)の近くという条件を加えて、Alexander-Platz付近に泊まった。
- ホテルはThe Social Hub Berlin。
- 旧名は”Student Hotel”だが、学生に限らず利用可能。
- 名前の通り、ソーシャルなホテル。ロビーにはカフェやバーがあり、宿泊者以外も利用している。
- 実際、PyCon DEで会ったPlotlyの人が非公式のオフ会をここでやっていて呼んでもらった。
- コワーキングスペースもある。なぜか理容院もある。
- 部屋はシンプルだが、清潔で快適。
- 生活や短期の仕事滞在に必要なものは全て内部で揃う感じ。
- 到着日に軽くホテルの周りを散歩した。たまたま有名な美術館エリアに入り込み、アートフェスティバルを見つけた。いろんな人が露天で自分の作品を売っていた。
- 上述の通り、PyCon DEで会ったPlotlyの人に誘われてオフ会に出た。Plotly Dashのユーザが集まる会だった。
- 自分は最近Streamlitのコミュニティでいろいろやっており、PyCon DEでのトークもStreamlit関連。DashとStreamlitは広い意味で同じようなソフトウェアだが、ユースケースやユーザグループがかなり違う。その辺の話をした。
- Streamlitの縁でベルリンにいるStreamlit開発者やStreamlitコミュニティの人とディナーに行った。
- PyCon DEの会期後に観光した。
- ブランデンブルク門
- イーストサイドギャラリー
- 虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑
- チェックポイント・チャーリー
- カイザー・ヴィルヘルム記念教会
- その他いっぱい
- モダンで適度に密度が低くクールな雰囲気の街だった。割と好き。
- みんな英語が話せる。特にPyCon DEの懇親会では、ここはアメリカかと思うくらいみんなペラペラだった。
- ディナーしたStreamlitの人に聞いたら、ベルリンの、特にテック業界はドイツの中でも特殊らしい。そういう場所だと、ドイツ人同士でも仕事中は英語で話すそう。
PyCon DE
https://www.instagram.com/p/CrQ3AtEtwks/
観光
https://www.instagram.com/p/CrQ5tPbMJuC/
Streamlitディナー2次会で路地裏のバーに連れて行ってもらった。いかにもベルリンという感じの雰囲気。
https://www.instagram.com/p/CrRnFj_szXR/
PyCon DEでの自分の発表
https://www.instagram.com/p/Cr8-LgcLhHx/
ケルン
- パリへの道中として選択。陸路で行きたかったので。
- ベルリンからケルンへはDB ICEで移動。
- ケルン大聖堂
- ケルシュビール
- いくつかブランドがある。
- レストランやカフェでは、店によって取り扱いブランドが違う。
https://www.instagram.com/p/Crb13u4McKy/
パリ
- ケルンからタリス(Thalys)で移動
- 1等車。食事が出る。
- 仕事先のオフィスに寄って挨拶する。
- パリ滞在中は、オフィスがあることもあり、割と仕事をしていた。
- 映える街だった。どこに行っても、ヨーロッパ!という感じの見栄えのする街並みと建物がある。有名な目的地に向かうために歩いていても、1ブロックごとに関係ない映えスポットが割り込んでくる。
- 観光
- シャンゼリゼ通り
- 凱旋門
- パレ・ロワイヤル
- 夕方一人で行ったらパッとしなかった
- 翌日オフィスの人たちとランチに行ったら、テイクアウトしてここで食べることになった。天気のいい日にここでランチはとても気持ちいい。
- こうしてみるとあまり有名どころには行っていない。街並みを楽しむ感じの観光になった。
https://www.instagram.com/p/CryvZees0J_/
https://www.instagram.com/p/Cryvo4tsahH/
オスロ
- 私が開発しているOSS、stliteのスポンサーになってくれているDatabuttonがオスロにある。また、ここのコミュニティマネージャーが割と会社関係なくスタートアップ界隈で精力的に活動しており、個人的に特に仲が良い。ヨーロッパに行くとSNSに書いたらオスロに誘ってくれた。
- 家族旅行でアイスランドに行くための中継地としてもちょうどよく、一石二鳥。
- 上述のコミュニティマネージャーが現地のテックコミュニティでStreamlitをテーマにしたイベントを開いて、私をスピーカーとして招待してくれた。
- 実は同時期にもう一人Streamlitコミュニティの人がオスロに来ていて、二人も同時にいるならイベントを開いてみようということになった。
- 私はPyCon DEでやったのと同じトークをした。オスロの方が時間制限のないゆるいイベントだったので、話したいことを十分話せた。
- イベントの2次会でビアバー、後日会で別のフードコートに行った。良い。
- ビアバー: Brygg Oslo
- たくさんブランドがあってとても良かった。
- フードコート: Vippa
- イオンのフードコートを想像してはいけない。
- ビアバー: Brygg Oslo
- フィヨルド地形の港町。
- シーフードが美味しい。
- 寿司屋があったので入ってみた。
- シャリがあまり美味しくなくて微妙だった。寿司はシャリが6割という意味がわかった。
- つまり刺身が美味かった。
- 歴史的にはバイキングとか。博物館に行った。
https://www.instagram.com/p/CsE6NwqMFNT/
レイキャビク
- 色合いでいうとグレーと濃青の街という感じ。モダン、だけど少し寂しい。
- 丘の上の教会には、ヴィンランド・サガで知っているレイフのおっちゃんの像が立っていた。
- 有名どころの自然スポットを見て回るツアー(Golden Circle Tour)に1日かけて参加。
- 間欠泉とか
- 温泉レジャーランド2ヶ所に行った。Sky LagoonとBlue Lagoon。
- 共通
- 日本の温泉とは比べ物にならないサイズのプールに水着で男女混浴で入る。
- プールという単語は適切ではない気がする…清潔で上品
- 中にバーがあり、温泉に浸かったまま注文して飲める。最高。
- スマホ持ち込みOK(更衣室は撮影禁止)。とはいえ真水ではないので防水仕様だろうが防水ケースはあるといいと思う。
- 日本の温泉とは比べ物にならないサイズのプールに水着で男女混浴で入る。
- Sky Lagoon
- Blue Lagoonより大人っぽくサービスが上品。
- 温泉に入りながら目の前の海が見える。絶景。
- サウナからも海が見える。絶景。
- Blue Lagoon
- 白く濁った海水?なんか肌に効きそうな気配がある
- Sky Lagoonより広く、大衆向け感がある。これはこれで楽しい。
- 温泉文化に馴染みのある日本人にはかなりフィットする観光地だと思う。人によっては日本の温泉より気に入ると思う。
- 共通
https://www.instagram.com/p/CsE6hCBs-w1/
オスロ(2回目)
- レイキャビクから戻ってきた
- レイキャビクまでの旅程が詰まり気味だったので、のんびり過ごす
- オスロフィヨルドに作られた要塞の跡に散歩に行った。ベンチがあったので昼寝した。
- 軍事博物館に行った。
- かなり自国民の戦意発揚を目的とした展示だった。日本でやったら大炎上しそう。
- 軍事博物館という存在がそもそも。
- 1階がWW2以降のノルウェー軍の活躍についての展示。朝鮮戦争やアフガニスタンなど、活躍する側になっている。
- 一方で2階にはWW2の展示もあり、ナチスにやられたところもかなりのボリュームを使って展示している
- 幼女戦記のオースフィヨルド戦のモデルになった戦史が詳しく展示されていたのが個人的にツボだった。作中の出来事とリンクしている史実を見るのは面白い。
- かなり自国民の戦意発揚を目的とした展示だった。日本でやったら大炎上しそう。
ヘルシンキ
- 最終目的地のリトアニアに向けて進み始める。日程の都合上、今回はスウェーデンは断念してヘルシンキに飛行機で移動。
- コンパクトな街。主要な観光名所は1日で徒歩で回れる。
- 港でやっている青空市場が良かった。毎日ランチはここで食べた。
- ミーハー心でサウナに行った。
- Löyly
- 本格的なフィンランド式サウナではないらしい。水着を着て入る。
- 温度が下がったら、入浴客が自分で水をかけて蒸気を出す。
- 水風呂の代わりに海に入れる。飛び込み禁止ではしごで入る。
https://www.instagram.com/p/CsE6_UUsm_f/
タリン
- ヘルシンキからフェリーで移動
- 飛行機と同様に、チケット記載の出発時刻より前にチェックインが締め切られる。知らなくて焦った。
- 最近できたっぽいホテルに泊まった。日本のビジネスホテルに近い。ヘルシンキの半分の値段で2倍綺麗だった。
- 2度目の訪問。一応もう一度旧市街を回りつつ、今回は少し街の外側も回ったりしてみた。また時間が余ったのでコワーキングスペースで仕事もしてた。
- 個人的に今回の旅でベストの都市。綺麗、治安良い、人が親切、物価高くない。
https://www.instagram.com/p/CsOxbLlsaBk/
リガ
- タリンからバスで移動
- 初訪問なので4日確保したが、早々に時間が余った。1日で十分回れる。
- 観光地をメインに見ているのでフェアな比較ではないかもしれないが、他のバルト諸国の首都より発展度合いが数段下がる感じがした。
- 治安や人の良さはとても良い。
- 食事はLIDOというチェーン店をよく使った。ビュッフェスタイルでまあまあ美味しくまあまあ安い。
https://www.instagram.com/p/CsV9-Oms-rM/
シャウレイ(十字架の丘)
- リガの次、ヴィリニュスに行く際に日帰りで寄った。
- 詳細はこちらの記事。
https://www.instagram.com/p/Csf_w1JMevU/
ヴィリニュス
- シャウレイからバスで移動
- タリンのように、ビジネスホテル的なホテルに泊まった。このスタイル好き。安くて綺麗。
- 観光では行かなかったが、かなり発展したビジネス地区があった。
- 2日間はPyCon LTに参加。
- PyCon LTの発表者ディナーで会った人に猫カフェの存在を教わり、行ってみた。→この記事
https://www.instagram.com/p/CsjtLhAs89h/
https://www.instagram.com/p/CslcwMqS0o6/
https://www.instagram.com/p/Csy1en6y0Qg/
パリ(2回目)
- 日本への帰路がパリからなので、一度ヴィリニュスからパリに移動。
- 1泊だけ。
- 1日目の夜にエッフェル塔。
- 2日目のチェックアウト後にモンマルトルの丘。
https://www.instagram.com/p/CstnK3iSf3p/
- 勧めてくれたのは以前LinkedInで繋がったPython界隈の人。会ったことはなかったし友達申請を承認した時には知らなかったが、PyCon界隈で結構目立っている人だった。↩
- https://www.iban.com/country-codes↩
- カンファレンス全体は5/17-20だが、メインのトークセッションはこの2日間。↩